2022/5/22,茨城県 |
マルミアリタケ Ophiocordyceps formicarm
子実体はミミカキ型またはタンポ型で、長さ10 ㎜から60 ㎜、1から複数本、宿主の胸部や腹部から直生する。柄は太さ数㎜、やや繊維質で黄白色から淡黄色。結実部と柄の境は明瞭で、鮮黄色から橙黄色。子嚢殻は斜埋生、孔口は微突出する。
土中または朽木中のアリのワーカー、女王問わず発生するが、特に朽木中のムネアカオオアリの女王から発生した個体が見つかることが多い。
本州においては、5・6月ごろをピークに、春から夏季にかけて発生する。
近縁種にアリタケ Ophiocordyceps japonensis があり、本種よりも子嚢が短いことで識別されるというが、成長不振の本種と思われる個体から似たような子嚢が確認されたという例もあり、本種とアリタケは同種である可能性もある。