ミドリコケビョウタケ Mniaecia jungermanniae

2021/3/6,大阪府

ミドリコケビョウタケ Mniaecia jungermanniae

 子実体は無柄の皿形、直径0.2から1.0㎜。子実層は平滑、濃い青緑色。縁は全縁で、周縁部がわずかに厚くなることもある。外皮層も平滑で、子実層と同色。

 2月から4月にかけての春期に、小型の苔類の上、ないしはそのすぐ周辺の地表に発生する。経験的には比較的日当たりの良い場所で多いように感じる。苔類に寄生しているといわれ、宿主のコケの属には Calypogeia, Cephalozia, Cephaloziella, Diplophyllum,  Jungermannia, Lepidozia, Lophozia, Lophocolea, Nardia などが挙げられている。

 Mniaecia 属のほかの種も苔類に寄生することが知られているが、子実体が青緑色でないという点で本種とは区別できる。なお、参考文献では、子嚢胞子などの形態から二系統あることが示唆されており、今後はその検討もなされる可能性がある。

2022/2/6,大阪府

2021/3/6,大阪府


参考文献-(22),(23)

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