2017/12/10,京都府 |
セミノハリセンボン Purpureocillium takamizusanense
子実体は虫ピン状。先端に白色から薄紫色の分生子がつき、柄もほぼ同色。長さは2~3㎜、宿主の表面から多数発生する。
主にセミの成虫(アブラゼミ、ニイニイゼミ、クマゼミからの発生を確認)から発生し、カメムシの成虫からも発生することがある。
夏期に多く発生するが、それ以外の季節に発生が見られることもある。
本種は不完全菌類であり、テレオモルフとしてはスズキセミタケが知られている。しかし、同じようにセミの成虫から発生するイリオモテクマゼミタケやコニシセミタケにも本種に似たアナモルフが発生することが知られており、広義の「セミノハリセンボン」には複数系統が含まれている可能性が高い。
また、一定条件のもとで追培養を行うとテレオモルフが発生する場合がある。
2019/8/25,大阪府 ツノカメムシ科?から発生。 |
参考文献-(1),(2),(3),(4),(5)
セミノハリセンボンの追培養に挑戦しています。
返信削除大き目のタッパーに入れて、濡らしたキッチンペーパーを敷いています。蒸れ防止のため蓋はせずにサランラップで湿度を保っています。
追培養について調べてみたのですが具体的な方法がわからず自己流で始めています。追培養の条件や方法など教えていただけないでしょうか?
コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまい申し訳ありません。
削除セミノハリセンボンの追培養ですが、当方もテレオモルフを発生させられたことは一度しかないのでなんともいえないのですが、参考までに当時の条件を羅列しますと、
・タッパーに湿らしたキッチンペーパーを敷き、
・蓋はわずかに隙間を開けて閉め、
・定期的に蓋を開けて乾燥してないか、蒸れてないかを確認
という感じでした。
また、他の虫草にもいえることですが、あまり高温すぎる(具体的にいうならば、平均気温が約20℃以上でしょうか)環境では追培養が上手くいかないことが多いようです。
なお、セミノハリセンボンの追培養に関しては、宿主の栄養状態にも依るところが大きいので、同じような条件でも上手くいかないときもあるかもしれませんので、悪しからず。
ご返信ありがとうございます!
返信削除やはりテレオモルフを発生させるのは難しいのですね。
追培養を始めてから5か月くらい経過していますが、望み薄そうですね。