クモタケ Purpureocillium atypicolum

2021/6/20,京都府

クモタケ Purpureocillium atypicolum


 子実体は棍棒型、長さは2から5㎝、地中のキシノウエトタテグモから単生する。上部に薄紫色の分生子がつく。柄は白色から薄黄色。宿主は白色の菌糸で覆われる。


 梅雨時を中心として、夏期に発生。地中に巣穴を掘って暮らすキシノウエトタテグモというクモから発生し、崖や土手などの斜面、石垣の隙間などから発生することが多いが、倒木などから発生することもある。近畿地方・関東地方では普通で、発生地では群生することも多い。

 本種はアナモルフであり、テレオモルフはイリオモテクモタケである。
 また、近年になってトタテグモ類以外のクモにも発生することがあると分かった。この場合は気生型で、腹部などが白色の菌糸で覆われ、その上に直接薄紫色の分生子が形成される。


2020/6/23,京都府

2022/7/16,神奈川県

参考文献-(1),(2),(4)


0 件のコメント:

コメントを投稿