シャグマアミガサタケ Gyromitra esculenta

2020/3/11,兵庫県

シャグマアミガサタケ Gyromitra esculenta

 子実体は高さ5から8㎝、あるいはそれ以上になる。頭部は類球形から爆炎のような不定形、脳状のしわを生じ、赤褐色。縁は内に巻き、ときに柄に接するが、癒着しない。柄は太短く、下方で太まり、淡黄土色から淡赤褐色。頭部・柄部ともに中は不規則な空洞状。


 春季、アカマツなどの針葉樹下に群生から単生。

 本種は極めて強い毒を持つが、フィンランドなど欧州の一部地域ではゆでこぼして食用としている。これが可能なのは本種の主な毒の成分であるギロミトリンが、煮沸することで加水分解しモノメチルヒドラジン(有毒)になり、水蒸気と共に揮発するからだという。
(参考→http://zazamushi.net/syagumaamigasatake/)
 とはいえ、調理中に蒸気を吸い込むことによる中毒事故や、モノメチルヒドラジンが持つ発がん性なども考慮すると、安易に食用にすることは絶対におすすめしない

 類似した近縁種に、トビイロノボリリュウタケ(ヒグマアミガサタケ)が存在するが、発生時期が本種と異なる点で見分けられる。

2020/3/11,兵庫県 幼菌。

参考文献-(8),(10)

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