セミタケ Ophiocordyceps sobolifera

2022/7/16,神奈川県

セミタケ Ophiocordyceps sobolifera

 子実体は棍棒型、長さ2から8㎝、直径は5から7㎜。結実部は淡褐色から淡橙褐色、柄部は淡橙褐色でだんだら模様があることが多い。また、しばしば根元にこぶ状のソボールが生じる。ソボールには厚膜胞子を生じる。子嚢殻は埋生で目立たない。
地中のニイニイゼミの幼虫から発生し、1個体から子実体は通常1本、2本以上発生する場合もある。

主に梅雨明けを中心として夏期に発生。人の手が入った庭園や寺社の裸地を好んで発生する。都市部でのニイニイゼミの減少を受けてか、近畿地方では近年とみに発生が減少しており、京都府では絶滅危惧種に指定されている。

 変種としてシロセミタケトサノセミタケが知られている。

2022/7/16,神奈川県

2022/7/16,神奈川県 子実体が2本に分岐した個体。

2019/7/14,京都府 ソボールに注目。

2022/7/17

参考文献-(1),(2),(3),(4),(5),(7)

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