オオセミタケ Paraisaria heteropoda

2018/4/6,京都府

オオセミタケ Paraisaria heteropoda

 
子実体はタンポ型、結実部は濃褐色、柄部は黄褐色、浅い縦じわやささくれが生じる場合もある。地下部は赤褐色を帯び、細根状。子嚢殻は埋生。
地中のセミの幼虫(アブラゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシからの発生を確認)から発生する。地上部は長さは10から60㎜、柄の直径は5から10㎜。全長は60から150㎜
宿主1個体から子実体は1本、もしくは2本以上発生する。

冬虫夏草の中では珍しく、2から5月にかけての春季に発生。庭園など人の手の入った場所にも発生することが多いうえに、冬虫夏草としては比較的大型で数も多いため、発見しやすい。季節を選ぶが、近畿地方では最も普通な冬虫夏草の一つといえる。

変種としてツツナガオオセミタケウスイロオオセミタケがある。
ツツナガオオセミタケは頭部が通常よりも縦に長いのが特徴で、ウスイロオオセミタケは子実体の色が薄く、全体的に薄い黄褐色~褐色を帯びるのが特徴。

2021/4/3,大阪府

2020/3/11,兵庫県
2018/4/15,京都府 ウスイロオオセミタケ。

2021/4/3,大阪府


参考文献-(1),(2),(3),(4),(5)

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