2020/12/12,追培養下。 |
タイワンアリタケ Ophiocordyceps ootakii
子実体はクビオレ型、宿主の主に頸部から通常単性、まれに複数本発生、長さ5から15㎜。結実部は柄部の中程に1から5個つき、柄部ともに未熟な頃には紫から紫をおびた褐色、成熟すると黒色。子嚢殻は埋生、孔口が突出する。宿主は褐色の菌糸でうっすらと覆われる。
沢沿いの低木の葉裏(フユイチゴ、アオキなど)に着生したチクシトゲアリから発生。
未熟な個体は通年見られるが、夏期から秋季に成熟するといわれている。経験上あまり高い位置ではなく地表から近い、膝丈以下程度の高さの葉裏に着生していることが多い。
また、もともと本種はOphiocordyceps unilateralisという学名をあてられていたが、近年になって再調査された結果、日本のものは京都府産の標本をタイプ標本としてOphiocordyceps ootakiiへ変更された。ちなみに、本種の亜種とされていたクビオレアリタケは別種として新種記載された。
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