アミメツチダンゴ Elaphomyces muricatus

2020/3/7,大阪府 二つに割った状態。

アミメツチダンゴ Elaphomyces muricatus

 子実体は球形から類球形、直径30㎜以内。表面はピラミッド状のイボに覆われ、黄褐色から褐色、菌根や土が付着する。外皮には褐色の顆粒が存在し、断面は大理石模様を呈する。グレバははじめ白色、後に赤褐色になり、粉状の子嚢胞子が詰まっている。子嚢は早期に消え、成熟時には子嚢胞子だけとなる。

 夏から冬にコナラやシイ、アカマツなどの樹下に、地中に埋まっているか、わずかに地表に露出して発生する。しばしばタンポタケヌメリタンポタケ、ハナヤスリタケといった菌生虫草の宿主となる。

 別名をワナグラツチダンゴというが、ここでは特徴をよく表したこの和名で掲載した。また、本種には様々な異なる特徴をもつ系統が確認されており、今後細かく再分類される可能性がある。

2020/3/7,大阪府 タンポタケに寄生された本種。


参考文献-(9)

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