カキノミタケ Penicilliopsis clavariiformis

2020/10/25,奈良県 アナモルフ。カキの果実中から発生。

カキノミタケ Penicilliopsis clavariiformis

 アナモルフは鹿の角状の分生子柄束を多数生じ、長さ5から50㎜、直径2から3㎜。分生子柄束上は分生子柄から発生した黄色の分生子に覆われる。新鮮なときには鮮やかな黄色、古くなると緑褐色から褐色を帯びる。

2019/10/26,奈良県 テレオモルフ。

 テレオモルフは古くなった分生子柄束上に球形から亜球形の子嚢果を形成する。子嚢果は薄褐色から赤褐色または茶褐色、乾燥すると表面に亀甲状の細かなひび割れを生じ、径2から7㎜。内部は外皮とグレバに構造が分かれ、グレバに無数の子嚢を散在する。

 ヤマガキなどの種子から発生し、好マンナン菌として知られる。多くはカキの樹下に発生するが、タヌキのためふんからの発生例も知られている。また、亜熱帯性菌といわれ、日本では本州以南に分布する。

参考文献-(8)

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