フタイロスカシツブタケ Ophiocordyceps sp.

2020/9/6,京都府にて採取、2020/11/25撮影

フタイロスカシツブタケ Ophiocordyceps sp.

 子実体は柄を欠き、トルビエラ型。子座は黄白色で、子嚢殻は裸生し、褐色から黒褐色。未熟な子嚢殻は、類白色。

 シャクトリムシハリセンボンに重複寄生する。

 分子系統的な位置は未定だが、生態や形態などの点から、アリノミジンツブタケ(仮) Ophiocordyceps sp. と非常に近縁、もしくは同種だと思われる。アリノミジンツブタケは、ツブガタアリタケ Ophiocordyceps sessilis に近縁だと思われるため、本種もOphiocordyceps属の未記載種として扱った。
 また、ツブガタアリタケは、分子系統的な分析の結果、ツブノセミタケやクチキムシツブタケに近縁だとされており、(仮にツブガタアリタケと本種が近縁ならば)ツブガタアリタケや本種は、クチキムシツブタケなどと同じPerennicordyceps属におくのが適切かもしれない。

参考文献-(1),(20)

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