2019/12/21,京都府 |
クロハナビラタケ Ionomidotis frondosa
子実体は柔軟な革質で多くの裂片に分かれ花びら状ないし扇状、長さ3から25㎜。ただし幼菌は椀状になることもある。子実層面はしばしば放射状に細かな縦じわを生じ、新鮮なときにはややツヤのある黒色。
薄い水酸化カリウム(KOH)水溶液中で赤紫色の色素を溶出するのが著しい特徴である。
経験では12月ごろの冬季に発生し、子実体は周年見られる。日本固有種とされているが、異論もある。
外見の似た種にキクラゲ類に属するクロハナビラニカワタケがある。クロハナビラニカワタケは、本種に比べやや透明感があり、赤みを帯びることや、またKOH中で色素を溶出しない点で見分けられる。
また、近縁種にクロムラサキハナビラタケ、ムツノクロハナビラタケが存在する。
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